生まれ育った浦安のベイ・ヒルトンで、無事に長男の結婚式を執り行うことが出来ました。お相手は福井県出身の方で、昨年の5月にバーベキューパーティーで知り合いました。
二人の意向で、披露宴の招待者には、食事とワインをゆっくり楽しんでもらいたいと、スピーチを主賓の挨拶と乾杯の音頭だけにしました。大学のサークル仲間が作成したビデオメッセージやプロのカメラマンに制作してもらった紹介ビデオなどを見ながらでしたが、みなさん喜んでくれていました。
最後に、新郎の挨拶と両家を代表して私がスピーチをしました。大勢の前では緊張するタイプでしたが、事前に600字以内、3分以内と決めて、通勤の車の中でスピーチの練習をした甲斐あってなんとかうまくできました。
「暮らしの手帖」の編集長を9年間務めた松浦弥太郎氏によると、私たち日本人は、ものづくりだけでなく、暮らしそのものにおいて、「いただく」と「ささげる」という、ふたつの言葉を大切にしているそうです。
「いただく」とは、山の頂きを意味し、どんな物事でも、与えられたものは、大切な恵みとして、自分の頭よりも高いところに置くという感謝の心をあらわした言葉です。
「ささげる」とは、そのいただいたものを、しっかりと自分のなかに取り込んで、その上で自分のなかを通して、さらによりよいものにして生み出し、献上というお返しをあらわした言葉です。
「いただいてささげる。」
この心持ちを、日本のものづくりだけでなく、長男夫婦も大切にしてほしいですね!